私が自宅鯖を始めた理由


きっかけは、Twitchの配信でやっていた参加型マイクラ鯖。

当時使っていたのは Aternos という無料のマイクラ鯖ホスティングサービス。無料で使えるのはありがたいものの、いかんせんpingが高く、参加してくれる人たちの体験はあまりよくないものだった。

そんなとき、配信に来てくれていた友達からの一言。「余ってるPCがあるから鯖立てようか」。

ありがたい申し出をそのまま受けて移行してみると、快適さが段違い。それ以来、その友達が立てた鯖を一緒に眺めながらのマイクラ生活。

そうしているうちに、ふと湧いた気持ち。

「自分でも鯖、欲しいな。」

ラズパイからの出発

まず手を出したのが Raspberry Pi 4(4GB)。安いと聞いて選んだのがラズパイだったが、キットや諸々込みで結局3万円程度に。後々思い返すと、多少無理をしてでも最初からx86を入れたほうが良かったのでは? とは思う。

最初はシンプルに Ubuntu を入れて、友達の鯖のバックアップ用マイクラサーバーとして運用。

が、しばらくすると「Proxmox VE を触ってみたい」という気持ち。Proxmox VE は仮想化プラットフォームの一種で、VM やコンテナをまとめて管理できるソフトウェア。ただし、ラズパイはARMアーキテクチャなのでそのままでは動かない。ARM向けに移植された Pimoxを導入し、その上でGiteaをはじめいろいろ雑に回す日々。

「雑に」というのは本当に雑で、深く考えず試したいものをどんどん投入。それはそれで楽しい時間だった。

限界がきた

そんな生活が1年ほど続いたある日、無視できなくなったリソース不足。主にメモリの問題。

ラズパイ4のメモリは4GB。仮想化環境でVMやコンテナを複数立ち上げれば、そりゃ足りなくなる話。「もう一台ラズパイを入れるか?」とも考えたが、ここで少し立ち止まり。

ARMって、思ったより制約が多い。動かないソフトウェア、非対応のイメージ、ドキュメントが少ないツール——小さな壁の積み重ね。

だったら最初からx86にすればよかったのでは?

ミニPCという選択

というわけで新規ノードはx86で決定。選んだのは Ryzen 7 6800H / 32GB RAM を積んだミニPC。

4GB → 32GB。8倍。

最近のミニPCは本当によくできていて、消費電力も据え置きのタワーに比べて低く、スペックは十分すぎるほど。自宅鯖用途としてはかなり現実的な選択肢。


こうして「友達の鯖を眺めるだけ」だった自分が、ラズパイを経由して気づけばx86ノードを抱えるホメラボ住人に。

きっかけはマイクラだったけど、インフラを自分で触る面白さはそれとはまた別のところ。自分のデータが自分のサーバーにある安心感、好き勝手に構成を変えられる自由、思い通りに動いたときの達成感——そういうものの積み重ねが、今も続いている。